2010年5月20日木曜日

薪能

5月18日に、神田明神で行われた薪能へ行ってまいりました。

能・狂言といえば、学生の頃に「日本芸能史」という授業を
受けてはいたのですが、 実際の能・狂言を見るのはほぼ初めて
(テレビで見るくらい、ははは)でしたので、
とても興味深く拝見させていただきました。

社殿に特設舞台が組まれ、薪が焚かれています。
日が沈み周囲が暗くなる毎に、明かりに照らしだされた舞台が
輝きを増していきます。

能の装束、面、洗練された動きや仕草、地謡に囃子方 
全てが合い重なって 幽玄の世界を作り上げています。
隣の紳士が謡本(能の稽古に用いられる語りやらを書いた本)を
持ってらしたので、こっそりと横眼で見させていただき、
さらに理解を深める事ができました。(本当にはしたなくてごめんなさい)
次回からは自分で準備しておきます。

また、うってかわって狂言は人間の滑稽さ狡猾さを物語る「笑いの芸術」と
言われています。ストーリーの面白さだけでなく、
ちょっとした動きや間合いでも笑いをとる、関西人もびっくりの芸術でした。
大笑いでとても楽しめました。

日本の伝統芸能に触れるのもいいですね。
これを機会にもっと伝統芸能に親しんでいきたいと思いました。

2010年5月14日金曜日

~ 「名所江戸百景」復刻版画展示会のお知らせ ~



この度、東京伝統木版画工芸協同組合さん(以下木版組合さん)との共催で、ここ神田の家にて「江戸名所百景」の復刻版画展示会を行うことになりました。
この浮世絵シリーズは、「東海道五十三次」の浮世絵で一躍江戸の人気絵師へのぼりつめた歌川広重の晩年の作です。

木版組合さんは本部がここ神田の家からほど近い、湯島聖堂すぐ裏にありまして、
日本の技術をこのまま失ってしまってはいけない!という篤い思いで活動していらっしゃいます。
そもそもはお宮から頂いたご縁から、この度共同で企画展を開催する運びと相成りました。


わずか数百年前の神田明神界隈…こんなに景色が変わってしまったんですね


百景とはいえ、合計すると119枚にも及びます。(目録含めてちょうで120図)
その図柄は四季ごとにまとまった数があるので季節ごとの展示もできるのですが…

ここはせっかくなので、もうここは一挙に!公開してしまうことに。


皆さまお誘いあわせの上、是非足をお運びくださいませ~


是非、よーくよく見て下さい。版画師さん、刷り師さんの綿密な技術が詰まっております



120図もあると、皆さん必ず1枚は愛着のある場が取り上げられているのでは?

< 以下ご案内 >


日時:平成22年6月4日(金)~20日(日)

会場:神田の家

摺り師による実演:6月5日(土)6日(日) 神田の家軒下前にて

(先着10名様は摺り体験可能。有料)

屋外展示:無料 

屋内展示:¥1,500 

2010年5月11日火曜日

神田祭り




私ごとですが2年ほど前、訳あって西のほうからこの東京へ引っ越してまいりました。
そしてご縁があり、「神田の家」に半年ほど前からご奉公に上がっております。
というわけで、恥かしながらこの度、東京の祭り“神田祭り”を初体験いたしました。

今年は蔭祭りですが、神社大神輿、平将門命の大神輿が渡御されました。
半纏に股引きに足袋、きりりと鉢巻を撒き粋な祭り衣装に身を固めて、みんな神輿が出るのを今か今かと待ち構えています。

笛や太鼓のお囃子が鳴り響き、お御輿が担ぎだされました。
担ぎあげる威勢のいい掛け声とともに、大きな歓声が沸き起こります。
われが我がと神輿を担ぎ、人と人、肌と肌がぶつかり合うくらい一体となって進んでいきます。すごい気合いと迫力を感じました。

「祭り好きな神田っ子にとってこれほど血が騒ぐものはない」
これは先代の言葉ですが、 本当にそうなのだと実感しました。  
担ぎ手だけでなく、神田祭りのその場にいる全ての人が連帯感で繋がります。
神田祭り初心者の私でさえ、胸が熱くなり、目から暖かい物がこぼれそうになりました。
東京住んで、こんなに江戸っ子文化にふれる事ができ、とても幸運だと思いました。
来年は本祭、この一年で江戸っ子度をさらに上げていきたいと思います。
ふふふ。